ル・パン・コティディアン
Le Pain Quotidien ベーカリー · カフェ · 朝食・ブランチ専門店 |
HPに掲載されていた物語
創設者のアラン・クーモンはシンプルなものを求ていました。
それは心と身体に優 しい伝統的な作りのパン。 日曜日になると必ずパンを焼いてくれた彼の祖母。少年の日のアランは椅子に乗ってその様子 を飽きることなく見て育ちました。時が経ち、ブリュッセルのシェフ となったアランは、彼の求めているパン/お客様に提供したいパンが見つからないことに疑問を持ちました。品質に強いこだわりをもつアランは彼の原点に戻り、ベルギーに小さいベー カリーをオープンさせました。自ら小麦粉、塩、水を調達し、生地を捏ね上げ、子供の頃の味 を再現した‘パン’を蘇らせたのです。 そのベーカリーの名前は“Le Pain Quotidien”, フランス語で “daily bread”という意味を持つ言葉です。
アラン・クーモン Alain Coumont を検索してこんな話を見つけた。
ジル・ヴァレリアニさんと「RN13」
ワイン・ウォオーズ:モンダヴィ事件 サイト
5.クレルモン・エロー:ビオゲット -モンダヴィの撤退に落胆した人たち-
ディアズ村長へのインタビューを終えた後,アニアーヌ村から,ジニャックに戻り,モンペリエの方向とは反対の西方向に車を進めて,クレルモン・レロー(Clermond l’Hérault)という街に向かった。この街はずれに,ビオゲットというネゴシアン(ワイン取引商)がある。ビオゲットは,ブドウの有機栽培醸造農家から購入したワインを瓶詰めし,RN13というブランドのビオ・ワイン(オーガニック・ワイン)を商品化して販売している。ビオゲットは,アラン・クーモン(Alain Coumont )とジル・ヴァレリアニ(Gilles Valeriani)の2人が2005年に設立した。
アラン・クーモンは,ベルギー出身。元々は有名レストランのシェフで,1993年にブリュッセルで,オーガニックなパンを取り扱う「パン・コティデイアン」(Pain Quotidien)をオープンし,ヨーロッパでのチェーン化に成功した。
米国においても,オーガニックなパンというコンセプトの定着させ,「パン・コディディアン」のチェーンを展開してきた。
一方,ジル・ヴァレリアニは,国際ビジネス,インターネットを通じた広告・コミュニケーションの専門家として活躍していた。
2人は2004年にパリで開催されたワインの試飲会で意気投合し,2005年に,ラングドック地方の地で,ビオゲットを開業した。
ビオゲットは理念として,地域のブドウ栽培・ワイン生産に脅威をもたらしているワインの低価格競争とは一線を画し,「フェア・トレード」の方針を貫いている。フェア・トレードとオーガニックの基準から,取引先を厳しく選別している。
RN13とは「国道13号線」を意味し,フランスの夏の風物詩である自転車レース「ツール・ド・フランス」のメインルートに因んでいる。RN13には「ピクニック・ワイン」というサブ・ブランド名がつけられ,ラベルには,のんびりとピクニックしながら,自転車レースを観戦する人たちの古い写真が用いられている。
ジルは,三男のモンペリエの小学校時代のクラスメートのお父さんだ。ジルは,モンダヴィがアニアーヌ村への進出計画を断念したとき,地元のワイン関係者がいかに落胆したか,語ってくれた。
ジル・ヴァレリアニ(以下ジル):「モンダヴィが撤退することが決まった時,みんながっかりしたよ。
涙を流して泣いていた人だっている。
モンダヴィがラングドック地方に来てくれていたら,この地方のワイン生産にとって,全世界に向けてのコミュニケーションという観点から,どれだけの宣伝になったと思う?
きっとこの地方のワイン生産の推進役になってくれていたと思うよ。
考えてもみて下さいよ。自分たちのブドウ畑の近くに,ある面世界一のワイン生産者が進出してくるわけじゃないですか。
そうすれば,自分たちの会社や畑や醸造所だって見てもらえるじゃないですか。
「これはモンダヴィが進出したラングドック地方のワインか,アニアーヌ村のワインか」という風に全世界で見られるようになっていたはずだよ。
ちょっと頭のいいブドウ栽培者だったら,絶対にモンダヴィの進出計画には賛成していたはずだよ。今,周りを見渡してごらんよ。零細経営のブドウ栽培者たちは,みんな本当に苦しんでいるじゃないか」
亀井:「実は,アニアーヌ村のディアズ村長やマ・ド・ドマス・ガサックのエメ・ギベール氏という反対派の中心人物にインタビューしてきました」
ジル:「ああ,ギベール氏ね。実のところ,最初は,ギベール氏自身が,モンダヴィに自分のドメーヌを売却したがっていたんだよ。
自分が希望する金額が提示されなかったら,結局,反対に回っただけじゃないのかな。
猪猟のハンターと組んでね。歴史的に考えれば,モンダヴィ家は1930年代からワイン生産を開始している。ロバート・モンダヴィが独立したのが1960年代だろう。
一方,エメ・ギベールがワインを始めたのは1970年代の後半だよ。
モンダヴィの方が,よっぽどヴィニュロン(ブドウ栽培兼ワイン醸造農家)と呼ぶのにふさわしい存在だと思うよ」
亀井:「ビオゲットについて教えて下さい」
ジル:「有名なシェフで,オーガニック・パンのコンセプトとチェーン「パン・コティディアン」を作ったアラン・クーモンと,2005年に始めました。
100%ビオ(オーガニック)ワインのネゴシアンです。厳選した地元の有機栽培ヴィニュロン(ブドウ栽培ワイン醸造農家)3軒ほどからワインを購入しています。
ヴィニュロンの選定基準は,個人所有の畑で,ヘクタール当たりの収穫量が少ないブドウを有機栽培していること,有機栽培については当然AB(Agriculture Biologique)のラベルを貼る要件を充たしていることです。
こうして購入したワインをここでアサンブラージュして,瓶詰めして,RN13のブランドで販売しています。年間25万本を生産するようになりました。
フランス南部で,100%ビオ・ワインのネゴシアンとして,一気に有数の存在として認識されるようになりました。衛生清潔・品質・環境保護を標語にしています。
当社の製品の80%は輸出されています。日本にも2006年の春から輸出しています。ビオ・ワインは成長している分野です。現在,フランスのワインに示すビオ・ワインの比率は4~5%になっています」
亀井: 「インタビューする時に,必ず聞く質問なのですが,お仕事のやりがい,そして現状で直面する問題点などがあれば聞かせ下さい」
ジル:「ワインはとにかく面白いよ。以前は広告やWEBの仕事をしていたけれど,ずっとワインに情熱を持ってきたんだ。ビオゲットのRN13は,工夫してちょっと変わった栓のスタイルの瓶にしています。フェアトレードの精神で,できるだけ自然に近い製品を作り出す。大変忙しいけれど,こういう一連の作業にとてもやりがいを感じますね。
難しいところと言えば,やはり,有機栽培・ビオ製品化は簡単じゃない。特にフランスの北部ではブドウの有機栽培は難しいのです。ビオのシャンパーニュというのはほとんどないでしょう。今年は,気候の影響で,トゥーレーヌ地方で,有機栽培をやめるブドウ栽培農家が出てきた。逆に,フランス南部は,気候がよく,ブドウの有機栽培に適しています。
フランスの市場は要求が大きくとても難しい市場です。
より良いワインの供給先をどうやって見つけるかについて常に懸念しています。
私自身もワインの供給先であるヴィニュロンに対してはとても要求が大きいのです。
私たちは,ネゴシアンという言わば,ブドウ栽培ワイン醸造農家のエージェント(代理人)の立場にありますが,フランスではこのエージェントの立場があまり尊重されていないのではないかと思います。
アメリカでは,エージェントが尊重されており,生産者,エージェント,販売者などが,それぞれ適切なマージンをとっているように見えます。いずれにせよ,ワインの世界は本当に競争が激しいですね」
ロバート・モンダヴィ(ロバート・ジェラルド・モンダヴィ、英語:Robert Gerald Mondavi、1913年6月18日 - 2008年5月16日)はアメリカ合衆国のワイン生産者。技術革新と戦略的なマーケティング戦略でカリフォルニア・ワインを世界的に認知されるレベルに高めた第一人者である。ロバート・モンダビと表記されることも多い。
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どうやら、このジル・ヴァレリアニさんが物語をつくっているようだ。
そして、この物語がこのチェーン店を世界的にヒットさせた。
味がどのような形で人々に伝わるか?
やはり最初は言葉だ。
そして言葉が、積み重なり、一つのストーリーとなる。
むしろ、人々をゴールに導くためにストーリーがある。
明らかに意図が先にある場合もあるし、
自然に、本当に物語のようなことがあったかもしれない。
それでも、語り継がれるように演出が施されている。
この演出は、言葉で訴えるように見えて、実は、想像力に訴えている。
想像力で刻み込まれた印象は、後からの言葉ではなかなかぬぐえない。
ウキペディアより
「メタファー 暗喩 隠喩」
『涅槃経』第29巻では比喩を、順喩、逆喩、現喩、非喩、先喩、後喩、先後喩、遍喩の8種類に分類している。その中で、現喩は現前のものをもって表現する比喩で、遍喩は物語全体が比喩であるもののことである。
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